エナリスブログ

エナリスブログ

2022年3月16日開催スマートグリッドEXPO講演レポート

2022年03月25日

2022年3月16日、次世代電力システムのIT技術・設備が出展する「スマートグリッドEXPO」にて、エナリスみらい研究所の平尾宏明とビジネスコンサルティング部の野村辰夫が講演を行いました。

講演タイトルは「VPPの新たなる世界『再エネアグリゲーション』『系統蓄電池』とは」。

講師写真
▲会場にて平尾(左)と野村(右)©ENERES

※講演時はマスクを着用し、換気、社会的距離の確保など感染対策を行いました。撮影時のみ、マスクを外しています。

3日間にわたる開催期間の初日、会場まもなくの時間帯にもかかわらず、VPP(※1)の先端技術に関心を寄せる来場者の注目を集めました。

※1:VPPは、バーチャルパワープラント(Virtual Power Plant)の略称。電力ユーザーの敷地内にある蓄電池やコジェネレーションシステムなどの分散電源をまとめて制御し、そこで生まれた電力を束ねてあたかも一つの発電所のように活用する仕組みのこと。

エナリスのアグリゲーションビジネスへの取り組み

2022年4月にアグリゲーターライセンス制度(特定卸供給制度)の導入が始まります。

エナリスは、電気の需要と供給のバランスを調整する「需給管理業務代行」を創業事業としていますが、実はこのノウハウが、エナリスのアグリゲーションビジネスの土台となっています。

2016年から2020年までの5年間のVPP実証や、2021年の需要側分散電源アグリゲーション実証、再生可能エネルギーアグリゲーション実証を通じて、分散電源や再エネを束ねて制御する需給管理手法を追求してきました。

2021年4月に商用化した「VPPプラットフォームサービス」は、その成果の一つです。分散電源の制御システムのSaaS提供や業務支援によって、アグリゲーションビジネスへの参入を後押しするサービスです。

講演でお話ししたのは、エナリスがこれまでに蓄積してきたノウハウを用いて、今後提供を開始していく2つのサービスについてです。

再エネアグリゲーションサービス
系統蓄電池業務支援サービス

この場を借りて、2つのサービスについて簡単にご説明しましょう。

エナリスの再エネアグリゲーションサービス

みなさんは、2022年4月から開始されるFIP制度(※2)をご存知でしょうか?
FIP制度は、再エネ拡大を支えてきたFIT制度(※3)で生じた課題を解消し、これからますます拡大していく再エネを市場に統合していくことを目指して開始される制度です。

FITの終了/FIPの開始は、実は再エネ発電事業者にとっては新しい義務が発生することを意味しています。発電計画提出、発電インバランスの低減、長期的な電力販売先の確保といった、これまでFIT制度によって免除されてきた義務です。そこで、再エネ事業者を束ねて業務を代行し、再エネ発電事業者のリスク軽減を支援しようというのが「再エネアグリゲーションサービス」です。

※2:FIPはフィードインプレミアム(Feed-in Premium)の略称。卸市場などで売電された再生可能エネルギーに、その売電価格に一定のプレミアム(補助額)を上乗せする制度。

※3:FITは再生可能エネルギー固定価格買取制度(Feed-in Tariff)のこと。国が定めた価格で、一定期間電力会社が買い取ることを約束する制度。

系統蓄電池のこれから

電力系統に直接つないで利用される「系統蓄電池」。この大規模な蓄電池を再エネ発電所や基幹系統につなげば、電力が余った時には蓄電し、電力が不足した時には放電することで、系統電力の安定化を図ることができるということで、今注目を浴びています。

エナリスでも系統蓄電池を使って、今後、供給力・調整力の供出に貢献していきたいと考えています。将来は再エネのバランシングにも活用していくことを想定しています。

なぜエナリス?!

“エナリスの強み”を次のように紹介したのは、先端デジタル技術で新しいビジネスを創出するミッションを担う平尾。

  • 創業事業として15年間培った需給管理のノウハウが適用できる
  • CDPのプロバイダーとして、再エネを求める需要家とのコネクションがある
  • 再エネ発電から再エネ利用までをトータルサポート

そして、エナリスのフロントを統括する野村は「ニーズや設備保有状況などによって最適なサービスは異なってきます。ワンストップでフルサポートができるエナリスだからこそ、定型サービスよりも案件ごとにカスタマイズし、最適に組み立てるコンサルティングサービスを得意としています。」とエナリスの特性をアピールし講演を締めくくりました。

SDGs7
SDGs9
SDGs12
SDGs13

取材 エナリス広報部