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2023年度の電気新聞フォーラムに登壇させていただきました
~電力ビジネスの「DX」と「GX」~

2023年10月18日

2023年9月28日、都内で開催された電気新聞フォーラム2023の座談会に、エナリスの都築実宏代表取締役社長が登壇しました。
テーマは「GX時代の電力ビジネスとDX」。
電気新聞主筆佐藤貞氏の進行で、関西電力株式会社執行役常務の小川博志氏、株式会社JERA副社長の渡部哲也氏、送配電網協議会理事・事務局長の山本竜太郎氏、合同会社エネルギー経済社会研究所代表の松尾豪氏と共に、それぞれの立場から意見交換を行いました。

さて、テーマの中に出てくる「GX」と「DX」。
最近、「当然みんな知っている言葉」という感じで使われるようになりましたが、今日は、ちょっと「GX」と「DX」について考えてみたいと思います。

「GX」と「DX」

両方の言葉に共通している「X」。これは、「変形、変化、変質、変換」を表す「transformation(トランスフォーメーション)」を意味しています。
なぜ「X」と表現されるのかというと、英語圏では「trans」と「cross」は同義語として扱われており、「cross」の略称が「X」だからなのです。「trans」=「cross」=「X」というわけですね。
なので、「GX」も「DX」も、何かの変化を表現する言葉なんですね。

では、「何」が変化するのでしょうか。
「G」は「Green=温室効果ガスの排出を削減する取り組み」のことであり、「D」は「Digital=デジタル化・IT化」を指しています。
つまり、IT化や脱炭素への取り組みによって社会に変革をもたらすことを「DX」「GX」と言うんですね。

電力ビジネスの「GX」と「DX」

日本は「2050年カーボンニュートラル達成」を世界に宣言していますが、日本のCO2排出量の約4割をエネルギー産業が占めています。エネルギー分野の脱炭素化をいかに進めていくかが、日本のカーボンニュートラル実現のカギを握っていると言っても過言ではないでしょう。

座談会の中で都築が語った「環境価値」。環境価値とは「CO2を排出しない価値」のことです。環境価値をDXで広く取引可能なものにしていく。それが、「GX時代の電力ビジネスとDX」というテーマのひとつの解だと考えています。埋もれている環境価値はないか、どうやったら顕在化できるか、どうやったらみんなが魅力的なものとして取引してくれるかといったことを、私たちエナリスは日々考えています。

さる10月11日、東京証券取引所が、環境価値を売買する「カーボン・クレジット市場」を開設しました。世の中は着実にDXで実現するGXに向けて動いていると感じます。

都築は座談会の中で、エナリスの今後について「エネルギー業界の枠をこえたパートナーシップを進めていく」と話しました。私たちは、電力業界の枠を超えたGXとDXを推進することによって、社会全体に変革をもたらすことを目指していきます。
エナリスの取り組みにご期待ください。

文責 エナリス広報部

エナリスジャーナル