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活動報告

相殺ってなんだ!? ~カーボンオフセットで身近に脱炭素貢献~

2025年05月14日

CO2をオフセット(相殺)

ブログ、ご無沙汰してしまいました。

最近、友人と「ご祝儀袋が華やかでカラフルだね」「昔から親戚同士は豪勢だよね」
なんて話題になりました。
そこから、友人が「同じ時期に結婚した兄妹にはご祝儀を相殺しちゃったからご祝儀袋は使わなかったよ」
という話題に。すると友人の子どもが一言。
「相殺ってなーに?」
聞かれた友人は、「ご祝儀をお互いあげたことにしようって約束することだよ」と説明していました。

相殺は「~したことにする約束」かあ。
こんなところに反応したのも、最近、電力業界で良く使われる言葉の1つに「カーボンオフセット」というものがあるからかもしれません。
CO2などカーボンの排出量を、誰かの活動によって削減された量・吸収された量と相殺(オフセット)して、目標の数値まで減らすことをカーボンオフセットと言います。
もちろん、兄妹のご祝儀のように口約束だけで成立するわけではありません。
国が認証している証書を活用する必要があります。
その1つが「J-クレジット」と呼ばれるものです。

省エネや再エネ発電などによって、本来出るはずだったCO2を削減した分をJ-クレジットに換えて売ることで、経済的インセンティブを得られ、それが次なる再エネ発電所の建設などの投資に回すことが可能となります。
誰もが必ず省エネや再エネ調達をできるわけではありません。また、どうしても削減しきれずに排出してしまうCO2があります。
それをJ-クレジットによって相殺することで、新しい脱炭素投資につなげ、脱炭素社会を推進していこうという動きが活発化してきています。

身近にできる脱炭素への貢献

実は、エナリスが2025年2月4日に開催した「エナリス脱炭素サミット2025」でも、来場者や運営者の皆さまの協力を得てカーボンオフセットを行いました[1]
来場者へのお土産に準備したペンやクリアファイルを環境に配慮したものに切り替えるなどしてイベント自体の脱炭素化を目指しましたが、会場の電力使用や移動に伴うものなど、どうしても削減しきれず排出してしまうCO2は生じてしまいます。それらをJ-クレジットを使ってオフセットいたしました。
今回の試みにより、誰もがこんなにも簡単に脱炭素推進に貢献できる方法がある、ということを知っていただければという思いから取り組みました。

▲2025年2月4日に開催の「エナリス脱炭素サミット2025」のようす

また、エナリスは最近、J-クレジットの創出を支援するシステムの運営事業者として環境省より採択いただきました[2]
J-クレジットは、創出しないと売買できません。
でもJ-クレジットを創出するのって人手も時間もかかって大変。
そんな方の支援になれば幸いです。

J-クレジットが身近なものになり、“脱炭素推進”と“経済”の良い循環が出来上がるきっかけになればうれしいです。

[1] イベントCO2排出量をJ-クレジットでカーボンオフセット~「エナリス脱炭素サミット2025」来場・関係者の移動と電力使用量~
https://www.eneres.co.jp/news/20250407.html

[2]J-クレジットMRV支援システム『eneGX MRV’S』の運用開始~環境省「J-クレジット制度におけるMRV支援システムの運営者」に採択~
https://www.eneres.co.jp/news/20250424.html

写真はすべて©ENERES
文責 エナリス広報部

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