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エナリスが日産リーフの車載用蓄電池を再利用した新たなバッテリーマネジメントの実証実験を開始

2014年11月13日

~日産自動車先端技術開発センターにてフォーアールエナジーと共同実証~

株式会社エナリス(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:池田元英、以下「エナリス」)は、日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市 代表取締役社長:カルロス ゴーン、以下「日産」)および、フォーアールエナジー株式会社(本社:神奈川県横浜市 代表取締役社長:牧野英治、以下「フォー
アールエナジー」)と共同で、電気自動車「日産リーフ」の使用済みバッテリーを活用した新しいバッテリーマネジメントの実証実験を2015年より実施いたします。電気自動車の使用済み蓄電池24台分を集約し、電力需要側でのエネルギーマネジメントに活用するスキームの実用化を目指すもので、社会への蓄電池の広範な普及を促進するとともに、リユースバッテリーの経済価値評価を可能にすることで、電気自動車の普及に貢献する将来性の高い取り組みです。

■車載用蓄電池によるエネルギーマネジメント

地球環境に配慮した自動車に対する社会のニーズが高まる中で、電気自動車は持続可能なモビリティ社会の一翼を担う存在として注目を集め、日本でも販売台数を伸ばしています。また電気自動車の普及は、市民生活に大量の蓄電池が普及することも意味しており、単なる「環境にやさしい自動車の普及」にとどまらない社会的意義を持ち合わせています。さらに、中古の車載用蓄電池を定置型に再構築して川下側(電力需要側)で幅広くリユースすることで、蓄電池を社会的資産として長期にわたり有効活用することが可能になります。

車載用蓄電池カスケード利用のイメージ

蓄電池カスケード利用

■エナリスと日産、フォーアールエナジーの共同実証実験

エナリスは、日産およびフォーアールエナジーと共同で、「日産リーフ」のリユースバッテリーを集約してエネルギーマネジメントの実証実験を開始します。「日産リーフ」のリユースバッテリーを集め、
使用済み蓄電池24台分の蓄電池を作る予定です。蓄電池を日産先端技術開発センター(NATC)に設置して電力需要マネジメントに使用し、電力の効率利用に活用します。リユースバッテリーを定置型蓄電池として再利用した場合、電力のピークカット、デマンド・レスポンス、インバランス削減といった経済効果がどれだけ捻出できるかを実際に検証します。

■エナリスの需給管理ノウハウと「バッテリーマネジメント」

エナリスは、エネルギー情報業の先駆者として、新電力の需給管理代行業務などを通じて培った需要予測や気象予報士による発電予測(エナリスは、気象庁から予報業務の許可を受けています)など、
エネルギーの流通情報に関する独自の技術と経験を持っています。すでに当社が管理する電力規模は約200万kWに達し、エネルギーマネジメントシステム(以下、「EMS」という)の販売実績は約1万件の実績を有しています。それらの管理実績を生かして実用化されたのが当社のバッテリーマネジメントサービスです。

バッテリーマネジメントサービスとは、以下を指します。

WHO アグリゲータが
HOW 蓄電池を需要家に設置し、遠隔で充放電の管理を行うことで
WHEN 電力の需給バランスが不安定なときに
WHERE 需要側において
WHAT エネルギー需要を最適化すること

特に太陽光や風力などの再生可能エネルギーを大量に導入するには、発電量の自然変動に対応して安定供給を実現できる『蓄電池』が必要です。再生エネルギー買い取りをめぐる昨今の状況は、蓄電池が普及していない現在の電力システムのもとで出力変動の大きい自然エネルギーが増加すると、冷暖房の使用が少ない春や秋の晴天時などには、昼間の消費電力を太陽光・風力による発電電力が上回り、電力の需要と供給のバランスが崩れることが大きな原因の一つといえます。蓄電池の普及は再生可能エネルギーの本格的普及のための必要な条件であるともいえます。

■「ゼロ・エミッション」の実現に向けて

エナリスは、限りある資源の効率的利用を目的に「ゼロ・エミッション」の取り組みに賛同しており、エネルギー情報流通サービス業の先駆者として、環境負荷を最大限抑えたエネルギー社会の実現に向けて、エネルギーマネジメントの経験とノウハウにより貢献いたします。電気自動車の保有台数が急速に拡大する中で、数年後に買い替えが増加することを見据え、車載用蓄電池のエネルギーマネジメントの実用化を目指します。

<事業に関するお問い合わせ先>

株式会社エナリス 経営戦略本部
電話:03-6657-5453

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株式会社エナリス 経営管理本部:広報担当
電話:03-5284-8326

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