エナリスブログ

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デジタル技術で環境と経済の循環へ~小田原での取り組み~

2021年10月29日

再生可能エネルギーは「電気としての価値」と「環境価値」(※1)を持っていることを知っていますか?

例えば、一般家庭に取り付けられた太陽光発電(PV)も「環境価値」を生み出しています。しかし、一般家庭が生み出す「環境価値」は取引の対象となることも少なく、十分に活用されていないのが実態です。

そこでエナリスは、埋もれている再生可能エネルギーの「環境価値」を顕在化し、取引する仕組みの構築に取り組んでいます。再生可能エネルギー普及のためには、再生可能エネルギーの価値を上げていくことが不可欠だと考えているからです。

2021年9月からは、この仕組みを生かしたリアルな取引を神奈川県小田原市で開始。行政や地域の新電力、家庭、お店といった新たなステークホルダーを巻き込みながら、エナリスが培ってきたノウハウ・技術を、社会で実際に役立つものへとデビューさせたのです。

※1:環境価値:「CO2を排出しない電気を使用した」ことの価値

▮「環境価値」でつながる地域


今回の小田原の取り組みでタッグを組んだのは、地元の新電力である湘南電力(株)、CO2排出量を見える化するツールを開発している(株)ゼロボード、地域のCO2排出量削減に向けた行動変容について検証する小田原市、そしてスキームや技術を提供するエナリスの4社です。

さらにこの取り組みには、湘南電力の「ゼロ円ソーラー」を契約している約150の一般家庭と小田原市の8店舗が参加します。

取引の元手になるのは、一般家庭が屋根の太陽光発電設備で発電された電力を普段の生活の中で自家消費するときに発生する「環境価値」。これは、「CO2を排出しない電気を使用した」ことに対する価値です。企業の場合、地球温暖化対策推進法の報告などにこの価値を活用することができますが、一般家庭の場合は価値を顕在化する方法がなく、そのまま埋もれるしかありませんでした。価値を顕在化し、CO2排出量の削減に取り組む地元の店舗に渡して店舗の電力のカーボンオフセットに活用してもらうというのが今回の取り組みです。

環境価値の対価はお店で使えるクーポン。今まで埋もれていた環境価値を顕在化して地域に流通させることによって、一般家庭もお店もメリットを享受しながら地域の脱炭素にも貢献できるという仕組みです。

2021年9月27日開催の協定書調印式の様子 (写真 左より、(株)ゼロボード 渡慶次社長、湘南電力(株)原社長、小田原市 守屋市長、(株)エナリス 都築社長) ©小田原市

エナリスみらい研究所の平尾宏明は、「営業担当者からも、地域経済の活性化を課題と考えているお客さまは少なくないという声をきいています。環境価値を軸に、新しいビジネスの創出や地域活性化につなげていきたいと考えています」と意気込みを話しています。

小田原の実証はまだ始まったばかり。これからの取り組みにご期待ください。

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取材 エナリス広報部