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ニュースリリース

「令和4年度蓄電池等の分散型エネルギーリソースを活用した次世代技術構築実証事業」の成果を報告
~需給一体調整の構築に向けて一歩前進~

2023年05月08日

株式会社エナリス

株式会社エナリス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:都築実宏、以下、エナリス)は、経済産業省が実施する「令和4年度蓄電池等の分散型エネルギーリソースを活用した次世代技術構築実証事業」のうち、「再生可能エネルギーアグリゲーション実証事業」並びに「分散型エネルギーリソースの更なる活用に向けた実証事業」にコンソーシアムリーダーとして参画し、このたび成果を報告しました。

再生可能エネルギー(再エネ)主力電源化で課題となる“電力の安定供給”。この課題を解消する技術の一つとして、発電側で再エネの需給バランスを管理する「再エネアグリゲーション」と、家庭用蓄電池などの分散型電源(DER)の一斉制御などにより電力消費量を調整する「DERアグリゲーション」が期待されています。

エナリスは、創業事業である需給管理ノウハウをベースに、発電事業者・小売電気事業者・DER所有者(電力ユーザー)それぞれを対象としたアグリゲーションサービスを通じて、再エネ主力電源化と電力の安定供給の両立を支える新しい電力システム構築を目指しています。

その一環として、3ヵ年計画ではじまった経済産業省「蓄電池等の分散型エネルギーリソースを活用した次世代技術構築実証事業」に、実証初年度(2021年度)からパートナー企業とともにコンソーシアムを組成して参画。実証2年目となる2022年度は、前年度の各実証成果を引き継ぎ、さらなる高度化と実事業化に向けた検証を実施しました。

「分散型エネルギーリソースの更なる活用に向けた実証事業」では、家庭用蓄電池を最大4800台導入した制御を実施。要請発動から5分以内にDR応動を行う二次調整力②では低圧リソースでの参入要件達成の可能性を示し、今後の実サービス提供への手ごたえを得ることができました。

また、「再生可能エネルギーアグリゲーション実証事業」では、再エネ発電予測・実績評価を通年で実施。季節性要因によって大きく左右される再エネ発電量予測精度の向上に資する実証結果を得ることができました。

エナリスは、本実証で得た技術とノウハウを実サービスとしてお客さまに提供していくと共に、各アグリゲーション技術を連携してサプライチェーン全体で最適な需給バランスを取る「需給一体調整」の実現を目指します。 エナリスは、引き続きパートナー企業と協力しながら、再エネ主力電源化、脱炭素社会の実現に貢献する新しい電力システムの構築に挑戦します。