2028年度 容量市場(発動指令電源)参加企業を募集
2025年09月11日株式会社エナリス
株式会社エナリス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:都築実宏)は、2028年度に電力の需給逼迫が見込まれた際、デマンドレスポンス(以下、DR)で電力供出に協力いただける企業等(以下、事業者さま)を募集します。
供出方法は、蓄電池や自家発電機といった分散電源の制御や、生産ラインの稼働時間シフトによるDR対応となります。抑制する電力消費量が小規模でも参加可能です[1]。「容量市場(発動指令電源)」に参加することで、既存設備を有効活用して電力需給逼迫の解消に貢献すると同時に、2023年4月に施行された改正省エネ法の「電気の需要の最適化」に対応する取り組みとして経済産業省に報告することもできます。応募締切は2026年1月末です。
供出いただく電力は、アグリゲーター(特定卸供給事業者)である当社を介して「容量市場」の「発動指令電源」として取引されます[2]。電力供出に必要な一連の手続きからDR対応までを当社がサポートいたします。

当社は、2017年度から安定供給につながる本取り組みを継続して行ってきました。2022年度にはアグリゲーターの第1号に登録され、日本で初めて電気自動車(EV)の制御により電力を供出[3]した実績を持ちます[4]。事業者さまが保有する設備やご要望に応じて最適な運用を提案しますので、まずはご相談ください。
エナリスは再生可能エネルギー主力電源化社会の実現に貢献しながら、 人とエネルギーの新しい関係を創造し豊かな未来社会を実現してまいります。
≪容量市場(発動指令電源)参加企業 募集要領≫
■募集する設備
以下に該当する設備をお持ちの事業者さまはお問い合わせください。【2026年1月末締切】
・自社内への電力供給源として使用することが可能な設備
例) 自家発電設備、蓄電池、蓄熱槽、ごみ焼却発電設備など
・電力使用量を柔軟に変えることが可能な設備
例) 常時稼働している生産設備、空調、照明など
※上記以外の設備についても参加可否を確認させていただきますので、ご相談ください。
■募集する設備の規模(DRによる参加電力量)
設備の規模は問いません。
※1,000kWに満たないお客さまも当社にてサポートいたしますので、ご相談ください。
※2026年度夏季(7~9月)または冬季(12~2月)に行われる『実効性テスト』の結果に基づき参加容量が確定します。
■DR対応の流れ
- DR要請の受領
・一般送配電事業者よりエナリスにDR要請がきたら、DR実行の約3時間前までに、エナリスからお客さま(事業者さま等)にDRの依頼をします。
・要請は最大で年12回までです。 - DRの実行
・お客さまは、自社の設備を使って事前に登録した電力参加容量を供出するために、DRを3時間継続してください。 - 報酬の獲得
・報酬をお支払いします(下記項目参照)。
■報酬
- 契約量(kW)に応じてお支払いします。
- 契約量に及ばなかった場合は、年間報酬が減額されます。
- それぞれの単価等についてはお問い合わせください。
■2028年度電力供出期間(DR対応期間)
2028年4月1日~2029年3月31日までの平日9時~20時
[1]: 設備の種類や規模によっては要相談になります。
[2]: 2024年度「容量市場」の約定結果により電力広域的運営推進機関と当社が締結した容量確保契約に基づきます。
[3]: 容量市場の前身である「調整力公募」へ供出した事例です。
[4]: 『電力需給逼迫時にEVの電力を活用することを実用化!今夏から関東エリアの調整力として提供開始』 https://www.eneres.co.jp/news/20220414.html