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鈴与商事とエナリスが静岡市の「エネルギー地産地消事業」を共同で実施

2017年04月27日

鈴与商事株式会社
株式会社エナリス

省エネルギー・環境対応商材を展開する総合商社、鈴与商事株式会社(本社:静岡県静岡市/代表取締役社長:加藤正博、以下、鈴与商事)は、2017年2月28日付で静岡市(市長:田辺信宏)および静岡市公営企業管理者(大石清仁)と「エネルギーの地産地消業務(以下、本事業)」の受託に関する基本契約を締結しておりますが、本事業の一部業務を株式会社エナリス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小林昌宏、以下、エナリス)と、共同で実施することとなりましたのでお知らせします。

本事業は、3月9日の田辺静岡市長の定例記者会見にて発表しておりますとおり、市有発電所等の静岡市内で生まれた地産電力を優先的に静岡市の公共施設281地点に供給し、“エネルギーの地産地消”を実現するとともに、市内の小中学校80校に導入する蓄電池を統合的に管理・制御し、電力の需給調整に活用する“バーチャルパワープラント(以下、VPP)※1”を実事業化する取り組みです。

エナリスは、昨年経済産業省が実施したVPP実証事業に参画した事業者の一つであり、全国392箇所に設置した蓄電池をアグリゲーターとして遠隔制御する実証を行っております。その内2箇所については、鈴与商事の関連会社(ベルファーム(株)および鈴与マタイ(株))に設置しており、標準的な通信プロトコルを使って、ピークシフトやインバランス抑制のための蓄電池制御等を実施し、有為な実証データを獲得しております。さらにエナリスは電力需給管理業務の先駆者として多数の経験と実績を持っています。

本事業により、静岡市では、年間1億円を超える電気代の削減が見込まれるほか、地産の再生可能エネルギーを使用することによるCO2削減や域内経済の活性化、市民の環境意識の向上、蓄電池導入による防災拠点の強化などの効果が期待されています。

また、鈴与商事とエナリスでは、本事業を静岡市の活性化に発展的に役立てるため、本事業で得た技術やデータを活用し、実データに基づく小中学校における環境教育の推進等、派生的で新しい事業の検討・検証を行ってまいります。

鈴与商事とエナリスは、本事業を通じて、静岡市の3E(経済効率性の向上/Economic Efficiency、環境への適合/Environment、安定供給・エネルギー安全保障/Energy Security)および防災・減災の推進と、スマートコミュニティの基礎づくりに貢献してまいります。

※1)需要家側の創・省・蓄エネルギーによって生じる電力を統合的に制御し、あたかも一つの発電所のように機能させる仕組み

事業概要

事業期間 平成29年4月~平成36年3月(7年間)
実施エリア 静岡市内
供給電力規模 約50,000kW(281施設合計)
蓄電池容量 総出力 800kW、総容量 792kWh(蓄電池80台合計)
実施内容
  • 清掃工場からの電力調達および公共施設281箇所への電力供給
  • 静岡市の小中学校80校への蓄電池導入
  • 小中学校に設置される蓄電池の管理・制御

事業スキーム

本事業により期待されるメリット

  • 電力調達コストの削減(7年総額で約8億8000万円を削減する予定)
  • 電力の地産地消による、地域内での経済循環
  • 再生可能エネルギーの活用促進等によるCO2削減
  • 市民の環境意識の向上
  • 防災機能の拡充
  • 売電・買電を一括契約にすることによる、未収金発生リスクの軽減

報道関係者 お問合わせ先

鈴与商事株式会社 経営企画部経営企画課
TEL:054-273-7832
株式会社エナリス 広報・IR部
TEL:03-6657-5453 mail:pr@eneres.co.jp